数独にはまる

投稿: 2006年2月19日

2週間ほど前に、音声出力を使うことで、画面を見なくても遊ぶことができるゲームに関する情報を集めたサイト、 AudioGames.net で、 Sudo-Sanというパズルゲーム が紹介されていた。 Macromedia Shockwave で実装されているのだが、確かに画面なしでも遊べるようになっている。最近、このゲームにはまっている。

実は、 AudioGames.netで紹介されるまで、このパズルについて知らなかったのだが、日本でもすでに「数独」という名前のパズルとして有名で、しかもはやっているらしい。はやっているらしいので、知らなかったのは僕くらいなのかもしれないが、一応説明しておくと、 9*9のマス目に、 1から9までの数字を以下のルールに従って入れるパズルである。

  • 1列の中に同じ数字は現れない。
  • 1行の中に同じ数字は現れない。
  • 9*9のマス目全体を 9分割した 3*3の正方形のエリアのそれぞれの中に、同じ数字が現れない。

そして、ゲームを始める時点では、まばらにマス目が埋められていて、埋められていない部分を考える、というものだ。

昨日たまたま見ていたテレビで紹介されていたのを見て、初めて日本でもはやっていることが分かったのだが、その中で、このパズルは元々日本から生まれたものだ、などと言っていた。「ほぉ」と思っていたのだが、これまたたまたま読んだ物には別のことが書いてあった。 Draconis Entertainment という会社が、 Ultimate SounDoku という、やはり音声出力だけで遊べる数独を出しているのだが、このマニュアルによると…

  • 元々は 1979年に Howard Garnsと言う人によって考えられた。
  • Number Placeという名前で、 Dell Pencil Puzzles and Word Gamesという雑誌に紹介された。
  • 1984年の 4月に、日本の「月刊ニコリスト」に、「数字は独身に限る」として紹介された。
  • それが省略されて「数独」になった。

だそうだ。「月刊ニコリスト」などというのは聞いたこともなかったのだが、 Googleで検索してみるといろいろと出てくる。どうやらパズルの世界では有名なのかもしれない。しかし、元々そんな名前だったということにも驚いたが、そんなことまで英語のマニュアルにちゃんと説明されていたのにも驚いた。 (さらにそれがどういう意味なのかも丁寧に解説してあった。)

テレビで紹介されていたのを見て、 Googleでちょっと検索してみた。まず驚いたのは、「すうどく」と入力して変換したら、一発で「数独」が出てきたことだ。つまり、 ATOK 2006にとっては常識なわけである。そしていざ検索してみても、かなりの数のページが出てくる。いやはや、いつものこととはいえ、流行に乗り遅れていたことを改めて実感。

ついでに、 Amazon.co.jpでも「数独」で検索 してみた。すると、ここでもかなりたくさん出てきた。そして、昨日テレビで紹介されていたものだと思われる タカラのkazzle? は、おもちゃ&ホビーの売り上げのトップだった。うーん、本当に時代に乗り遅れていたらしい……。

上記の Amazon.co.jpの検索結果を見ると、「ナンプレ」という名前を使っているものもある。なるほど、こっちは Number Place の略なんだな、と納得。また、タカラのページには、
「「SUDOKU」は株式会社ニコリの登録商標です。」
という記述もある。なるほど、だから製品名がみんなばらばらなんだな、とこちらも納得。

それにしても、この kazzle? というやつ、いいなぁ。今僕が使っている上述の Sudo-Sanの場合、 PCで、それも少なくとも始める時はオンラインじゃないと遊べない。そして、マウスを使わない場合、一度ウィンドウからフォーカスがずれると結構めんどくさい。ということで、 Ultimate SounDokuには期待したのだが、どうもこちらはこちらで問題がある。デモ版を使ってみたのだが、候補の数字を記入する機能がないという、最大の問題があるだけでなく、僕の環境では期待通りの動作をしない。ゲームをセーブする機能があったり、 9*9だけではなくて 16*16のパズルもできたりして、なかなか魅力的なのだが、残念だ。

でも本当は、この手のゲームは点字で表示してやりたいところである。音声で聞いていると、どうしても全体を見ることが難しい。パズル生成の部分だけ考えられれば、あるいは既存のパズルのパターン集みたいなのを手に入れられれば、自分でテキスト・ベースのプログラムを書けそうである。

ともかく、最近運動不足の僕の脳には、なかなかよさそうなこのゲーム、みなさんも挑戦してみてはどうでしょう。 (って、流行に乗り遅れてるのが僕だけだとすると、もうみんなやってるってことになりますが。)