腑に落ちないアナウンス

投稿: 2006年2月26日

電車やバスの車内放送や、駅の構内放送には、どうも不思議なものがある。つい最近、またそんな不思議な車内放送に出会った。

おそらく先週の初めくらいからだと思うが、小田急線の車内放送で、携帯電話云々のお願いに続いて、こんなことを言うようになったらしい。携帯電話云々に関しても言いたいことはあるが、それはまた今度ということ にして、とりあえず今日は以下の放送について:
「ヘッドフォンステレオをご利用のお客様にお願いです。ご利用に当たっては、音漏れで周りのお客様ののご迷惑にならないようご注意ください。」

疑問が二つある。

  1. そもそも音漏れするほどの音で聞いてる客には、そんな社内放送は聞こえないのでは? 音漏れよりも、そういう無駄な放送をされることの方が迷惑だと感じるのは僕だけ?
  2. 急にこんなことを言うようになったのはどうして? 何も目新しい問題じゃないのに。よっぽどたくさんの人がそういう苦情を持ち込んだ? でも、苦情を言いたくなるほど迷惑な音漏れって、ほとんど遭遇したことないけどなぁ?

小田急線と言えば、もう一つ腑に落ちないアナウンスがある。全ての駅で使われているわけではないのだが、比較的多くの駅で、電車の到着を知らせる放送の最後に、こんなことを言う:
「発車間際の駆け込み乗車は危険です。無理なご乗車をなさらないようお願いします。」

この放送が終わって間もなく電車が入ってくるのだが、この放送が耳に入る人たちは、もうすでにそこにいるのだから、駆け込み乗車なんかする必要は全然ない。いったい誰に向かってお願いしてるの?

よく東京にきた外国人が、日本の公共交通機関は放送が多くてうるさいなどということを言う。確かに、海外で電車やバスに乗っても、駅名のアナウンスすらないものが多いから、それに比べればうるさいだろう。しかし、僕の場合は、この人によってはうるさく感じてしまうかもしれない駅名や行き先のアナウンスに随分助けられている。とはいうものの、上に挙げたようなアナウンスは、やはりなくていいのではないかと感じる。静かすぎるのは困るが、確かに彼らが言うように、最近は少々うるさすぎるのかもしれない。本当に必要な情報だけをコンパクトに伝える姿勢が欲しいものである。