赤いソーセージ

投稿: 2006年8月28日

産経新聞のニュースサイト、 Iza!に、「【亡食の時代】押し寄せる“魔法の粉”」という記事があった。食品添加物というのは、色や風味を変える程度のものだと、特に根拠もなく思っていた僕の考えを改めてくれる記事だ。詳しくは、元記事を読んでいただきたいが、ソーセージまで添加物で作れてしまうというのには、かなり驚き、衝撃を受けた。

元々僕は食べ物に対するこだわりはない方だと思う。好き嫌いは多いので、そういう意味ではこだわりはあるのだが、無添加がいいとか、有機栽培がいいとか、無農薬がいいとか、そういうことにはほとんど頓着してこなかった。特に食品添加物に関しては、冒頭に書いたように、色や風味を変えて、防腐、防かびなどを目的としたもの、という程度の認識しかしてこなかったためだ。繰り返しになるが、紹介した記事にある豚骨スープの例には驚かなかったが、ソーセージの例は本当に驚いた。個体まで作り出してしまうというのは、考えてもみれば科学的に可能なことだと思うが、そういう認識がなかったのだ。

さて、こういう事実を知ってしまった以上、少しくらいはこだわりたい気持ちになるものだ。しかし、これは結構大変かもしれない気がする。そもそも無添加とかいうふれこみで売られている食品は高い。それに加えて、本当にそれが無添加なのかは、実際のところ僕たちには分からないのではないだろうか。そうなると、全てを自分で作らないといけないことになるだろう。時間をかけて自分の食の安全を守るか、その時間をお金で買って、誰かが作った安全な (ことになっている) 食品を買うか、あきらめて安いものを食べ続けるか。残念なことに、自分の経済力を考慮すると、自ずと選択肢は絞られてしまう。せめて、無添加とか書かれている物を買ってきた時に、それを安心して食べられるように、大企業ではなく、消費者の利益を最優先にした、しっかりとした精度の運用をして欲しいものである。 (そして、必要に応じて制度そのものの改善も積極的にしていって欲しいものである。)