夏休みに入ると、あるゆる物小言がゆったりとしたペースで流れ始めたような気がした。当時僕は、学校の敷地の一角にあるゲストハウスのような建物を借りて暮らしていたのだが、夏休みに入って生徒たちはみんな帰省し、先生たちも、その多くが夏休みの間は学校に来ないので、学校の中を歩いても、ほとんど人に会わなくなった。平日に学校へ行かなくて良いというのは、なんだか退屈なものだった。今まで取り組んできたものが急になくなってしまい、目的を失ってしまったような気の抜けたような感覚があった。学校の中の寂しさが、その感覚を増幅しているようでもあった。そんな夏休みに入って数日たったある日、普段一緒に仕事をしている先生から電話があった。
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サマースクールが終わってからの数日は、何となく寂しいような物足りないような気持ちで過ごした。知らないうちに、僕は子供たちと過ごす時間を思いの外楽しむようになっていたようだ。行くべき授業もなく、取り立ててやるべきこともない、久々に訪れたそんな贅沢な時間を、どう過ごしていいのか分からずに、数日が過ぎた。しかし、だんだんそんな生活にも慣れてきて、 1週間もするとすっかりその余裕に満ちた生活を楽しむようになっていた。
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7月の終わりにサマースクールが終わると、学校はまた静かになった。しかし、たまたま僕はこの一番人が少ない時期に、視覚障害児教育関連の学会と展示会を合わせたようなものに参加するために、ピッツバーグまで出かけていたので、夏休みに入った直後に感じた、あの何とも言えない寂しさを味わうことはなかった。そして、僕がピッツバーグから戻ってきた頃から、学校にはまた徐々に活気が戻り始めた。 8月の中頃に始まる新学期の準備などのために、先生たちが顔を出すようになっていたのだ。
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新学期に入り、僕はほぼ 1日中、二つの教室のうちのどちらかの授業を手伝っていた。僕が主に時間を過ごしていたのは、高校生を対象とした授業をする先生の教室だった。中学生に比べて高校生の方が各自で異なった内容の課題に取り組んでいたため、より多様な生徒に対応する必要があったので、僕が役立てる機会も多かったのである。
「テキサス・インターン物語 (9( --- 長い長い火曜日 ---」の続きを読む »