PASMO

投稿: 2007年3月17日

首都圏で電車を頻繁に使っている人なら知っていると思うが、PASMOが 3月18日から使えるようになる。 SUICAとも互換性があって、普通に使う分にはわざわざ PASMOを入手する必要はないように感じられる。ただ、 PASMOのサイトにあるプレスリリース (PDF)を見た感じだと、私鉄区間だけの定期券を使いたい場合には、 PASMOでなければならないようだ。僕の今の生活では、 JRよりも私鉄 (主に小田急) を使うことの方が圧倒的に多いし、小田急の定期も持っているので、ちょっと PASMOについて調べてみた。

前述の通り、定期券も何も、特別な機能を使わず、今あるパスネットの代わりにしたいだけならば、どうやら SUICAであっても PASMOであっても全く関係ないらしい。 SUICAのチャージも私鉄の駅でジできるようなので、そういう使い方しかしないのであれば、あえてわざわざ PASMOを入手する必要はないようだ。

定期券を使いたい場合に関してはちょっと注意が必要で、 JR区間内の定期券を使う場合は SUICA、私鉄区間内の定期券を使う場合は PASMOを持っていなければならないようだ。ちなみに、 JR区間と私鉄区間の間の乗り継ぎ定期券は SUICAでも PASMOでも使えるらしい。ざっと検索しただけではどうしてもはっきりと分からず確信を持てない点が一つあって、私鉄の定期券を持つ場合や、 PASMOに私鉄と JRの乗り継ぎ定期券を入れて使う場合に、その私鉄の定期券区間の事業者から PASMOを買わないといけないかどうかということだ。つまり、小田急の駅の窓口で買った PASMOに東京メトロの定期券を入れられるかどうかということだ。 (小田急と東京メトロの乗り継ぎ定期券は入れられるようだが。) これは、一見どうでもよさそうな問題のようだが、オートチャージを利用する場合にはそれなりに重要な問題になってくる。

オートチャージというのは、 PASMOで改札を通貨した際に、一定の残高 (サービス開始当初は 2,000円) がないと、その PASMOがひも付けされているクレジットカードを使って、自動的に一定金額 (当初 3,000円) がチャージされる機能だ。これを使えば、僕の現金支出に大きな割合を占めるものをクレジットカード払いに移行できそうなので、これはぜひ使いたいと思っている。 (そして精算機で並んだり、券売機でチャージのために並んだりする必要も減りそうでさらに良さそうである。) ただ、この機能を使うために利用できるクレジットカードは、各鉄道会社ごとに指定されていて、それ以外のカードは利用できない。そして、各事業者はそれぞれオートチャージ機能付きの PASMOのユーザ (すなわちその会社が指定するクレジットカードのユーザ) を増やすために、いろいろと得点を用意している。特に僕が注目しているのは、 ANAのマイルとの交換が可能だというポイントがつく東京メトロのカードと、 JALのマイルとの交換ができるポイントがつくという小田急、東急のカードだ。とは言うものの、僕は Unitedのマイルを集めているのであまり関係はないのだが、使い勝手の悪いポイントが貯まるよりは、 ANAなり JALなりのマイルが貯まってくれた方が便利そうだ。そして、小田急、東京メトロ、東急の順に高い頻度で利用しているので、利用ポイントのことなどを考えると、東急のカードはあまり魅力を感じない。そんなわけで、僕の中ではこの二つが有力候補だ。しかし、今後も小田急線の定期券を使い続ける場合に、もし小田急の定期は小田急で購入した PASMOにしか入れられないとなると、東京メトロのカードを使うという選択はできないことになってしまう。したがって上で述べた「確信が持てない点」というのが重要になってくるわけだ。

それでちょっと検索してみると、結構いろいろと情報を集めて分析してくれているありがたい人々がいて、こちらのブログ記事とか、こちらのブログ記事から始まる分析記事を見つけて、随分参考になる情報を得ることができた。それで、小田急線の利用度が高い僕は、小田急のカードにするのが良さそうであるという結論に達した。実は、これらの情報を読んでいて知ったのだが、小田急線で JALのマイルを稼ぐ場合、定期券による乗車はポイント加算対象にならないらしいので、もし定期券を使うのであれば、どのカードにしても大して差はないような気もしてきた。そこで、改めて 4月以降の予想される僕の通勤パターンにおいて、そもそも定期券購入が得策であるのかどうかという点を検討してみたのだが、どうやら定期券は買わない方がよさそうだということが分かったので、とりあえず小田急の提携カード、 JALカードOPクレジットを申し込んでみることにした。

早速オンライン申し込みをしようとしたのだが、なんと勤務先情報の入力で躓いてしまった。お勤め先名称、というやつは何も考えずに「慶應義塾大学」と書いたのだが、その後に出てきた「設立年月」というのでつまってしまった。もちろん、義塾開塾は 1858 (安政5) 年なのだが、記入欄にある年号を選ぶ所には、明治、大正、昭和、平成しかない。それで、たとえば学校法人として認められた時とかそういうのを書けばいいのかとも思って、慶應のサイトにある年表を調べてみたのだが、大学例による大学として新発足 (1920年4月) というのと、義塾が学校法人となる (1951年2月) というのがあって、どちらを書いていいものやらさっぱり分からない。さらに、追い打ちをかけるように、その後に「従業員数」なんていう項目があって、これなんかは見当もつかない。そもそも大学の従業員というのには、教員や研究員も含まれるのだろうか。そんなことすらよく分からないので、大学の事務方に聞いてみるにしても効き方が分からない。そして、この設立年月と従業員数が入力ひっす項目になっている。ということで、 JALカードに一度問い合わせてみないと全く先へ進めないということだけが分かった。

というようなわけで、何となく今もっている SUICAを使い続けることになりそうな気がしなくもないのだが、やはりオートチャージは便利だと思うので、近日中になんとかしたいと思う。それにしても、慶應の職員や教員はカードを作ったりする時、どうしているのだろうか。