[インターネット上の話題]: オフラインでも使える多機能オンラインスクラップブックEvernoteを試す

PCのある生活をしていれば、ちょっとしたメモを手元のファイルに保存する、なんてことをしばしばするだろう。 Webを見ていれば、ちょっとそのページをブックマークしたり、そのページの内容の一部を切り取って手元のファイルに保存しておく、なんてことをしばしばするだろう。しかし、自宅と職場で違った PCを使っていたりすると、「あれ?この間のあのメモはどこに行った?」なんていうことが起こる。そして、メモやブックマークが増えてくると、「確かにこの PCで保存したはずなんだけどなぁ。どこ行ったかなぁ?」などとぶつぶつ言いながらファイルを検索したりしないといけなくなる、そんなことも起こる。僕はこれまで、基本的にメモやブックマークは、持ち歩くことが多く、家でもそれなりに使っているラップトップ PCに集約する、というかなり消極的な方法でこの問題に対処してきた。しかし、当然のことだがこの方法の場合、手元にその PCがないと話にならなくなる。それを補うという役割も兼ねて、僕は小型の ICレコーダーを常に持ち歩き、一時的なメモなどに使っているのだが、音声の場合は検索ができないという致命的な問題があるし、これでできることは手元に PCがない時にメモを取ることだけで、 PCに保存されているメモを見ることはできない。したがって改善したい点がかなりある方法でこれまで何とかやってきたのだが、たまたま目にしたマイコミジャーナルの記事で紹介されていたEvernoteというサービスが、この状況の改善に使えるのではないかと思ったので、現実逃避の一環として試してみた。

この Evernoteというサービス、簡単に言ってしまえば「多機能オンラインスクラップブック」といったところだろうか。全ての機能や特徴について解説しても仕方がないので、僕が使う機能を中心に、以下に簡単に書き出してみよう。なおこのサービスでは、一つのメモやスクラップを ``note''、それらを集めたものを ``notebook''と呼んでいる。 noteがファイル、 notebookがフォルダだと考えれば分かりやすいと思う。

  • Webブラウザを使った読み書きが可能
  • Windowsや MacOS Xなど、いくつかのプラットフォーム向けの専用プログラムが提供されていて、これを使えばインターネットに接続されていない環境で読み書き可能 (オンラインの時に簡単に同期できる機能がある)
  • 上記専用ソフトをインストールすると、選択しているテキストや表示中の Webページを簡単に noteとして保存することができるようになる
  • 自分用に割り当てられた専用メールアドレスにメールを送ると、その内容が noteとして保存される
  • IMAPで自分の noteを閲覧できる (ただし現時点ではアルファ版)
  • 複数の notebookを作り、用途などに応じて noteを分類可能
  • noteにはタグを付けられる
  • テキスト情報だけでなく、画像や音声も保存できる

ということで、普段使う PCには片っ端から Evernoteの専用アプリケーションをインストールし、普段使わない PCからはブラウザを使うようにすれば、 PCさえあれば noteの読み書きができることになる。出先で PCがない時でも、携帯電話からメールすれば、少なくとも書き込みはできる。僕は持っていないが、 Windows Mobileの端末や iPhoneを持っている人なら、これらで読み書きすることだってできる。つまり、自分のメモへのアクセスに関する問題のほとんどが解決することになる。また、分類や検索のための機能も比較的しっかりとしているので、検索性の問題も随分改善するはずだ。

使い勝手だが、スクリーン・リーダのユーザには必ずしも良いものではない。特に、専用アプリケーションでの noteの編集作業は現実的ではないと思う。 (これは編集時のカーソルが認識できないためである。) しかし、 Webを使えば編集は容易にできるので、編集したい時には Web、と割り切って使えるのならば問題は少ないだろう。また、選択したテキストなどを登録する作業については特に問題なくできるので、比較的便利だ。専用アプリケーションの場合も Webの場合も、タグの整理などの作業ではドラッグ&ドロップが必要になる場合もあるので、慣れていないスクリーン・リーダのユーザには少々難しいかもしれない。どんな操作は専用アプリケーションからするとやりやすく、どんな操作は Webからやるとやりやすいか、といったノウハウをある程度蓄積していかないといけなさそうではある。しかしこれはあくまでもスクリーン・リーダを使っている場合であって、そうでない場合にはかなり便利に使えるのではないかという印象だ。

とりあえず 1週間ばかり使ってみたのだが、これまで僕が抱えていた問題を解決しつつ、実用に耐えるスクラップブックとして使えそうだという結論に達しつつある。重要なことは、「何でもかんでも放り込まない」ということだと思う。つまり、気になったものを片っ端から保存したのでは、タグ付けも大変だし、後で探すのも、いくら検索機能がしっかりしているとはいえ大変だ。だから、仕事や趣味で後で思い出したくなりそうな情報かどうかを考えた上で保存する、というのが重要だろう。それから、特定の notebookに入っている noteについては、一定期間経過したら削除するようにする、などという運用も必要かもしれない。ということで、今のところそれなりに気に入っているので、もうしばらく使ってみようと考えている。

ところで、このサービスを使ってみて、改めて情報の入出力は、その方法が多い方が良い、ということを感じさせられた。そういった視点で開発されるサービスやアプリケーションがもっと増えてくれると面白くなりそうだ。

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このブログ記事について

このページは、Maxが2008年7月26日 19:34に書いたブログ記事です。

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