[インターネット上の話題]: SFCのWebサイト、リニューアルその後のその後

もう書くのも飽きてきたが、一応動きがあったので記録がてらSFCのWebサイトリニューアル問題のその後について書いておく。12月18日にリニューアルがあった後、19日の夜に暫定対応をしたものの、昨日の記事で書いたような問題が残っている状態だった。 本日 (22日) の午後、とりあえずwww-old.sfc.keio.ac.jpというサーバ名での運用は止めたようである。この点は進歩なんだが…。

ということで、現状を書いておこう。まず、http://www.sfc.keio.ac.jp/にアクセスすると、Flash版とHTML版へのリンクがあるページが表示される。この時、アドレスバーを見ると、この実体は/top.htmlというファイルらしいことが分かる。さて、ここでHTML版を選ぶと、旧ホームページが出てくる。この時アドレスバーを見ると、http://www.sfc.keio.ac.jp/と出ている。しかし、前述の通り、このアドレスをブラウザに入力すると、Flash版とHTML版を選ぶページ、すなわち/top.htmlが出てきてしまう。この時点で、アドレスバーからこのページに直接アクセスするためのURIを確認することはできないというわけだ。が、このページの正しいアドレスを確認する方法がないわけではなく、旧ホームページからどこか適当なページにアクセスした上で、そのページにある「ホーム」へのリンクをクリックすると、旧ホームページのトップが出てきて、この時アドレスバーを見るとhttp://www.sfc.keio.ac.jp/index.htmlとなっているので、旧ホームページの実体は、どうやら/index.htmlらしいことが分かる。何ともねじれた状態だ。

まず、www-old.sfc.keio.ac.jpというサーバ名を使った旧ホームページの提供を (ようやく) 止めて、www.sfc.keio.ac.jp以下に戻したことは、さんざん指摘されていたリンク切れ問題を解消するためにはどうしても必要なことだったから、時間がかかりすぎたという印象は多少あるものの、大きな前進だと考えられるだろう。しかし、この対応の内容が、どうにも往生際が悪く見えてならない。なぜ未だに使い物にならないFlash版と、そこそこ使い物になるHTML版を同列に扱っているのか。そんなことをしようとするから、http://www.sfc.keio.ac.jp/というトップページ・アドレスをなんともねじれたような形で扱わないといけなくなっているのではないか。先日も書いたように、あのFlashコンテンツは、仮にできがいいものだとしても、どうがんばってもトップページとしては使い物にならないことは明らかで、HTML版と同列に扱うべきものではない。もし、あのコンテンツを温存したいのであれば、唯一できることは新たなコーナーを作って、そのコーナーのコンテンツとして提供するくらいのことだ、というのも先日書いた通りだ。おそらくあんなFlashでもそれなりの金をかけて作ったのだろうから、そのような存在感がない形にしてしまうわけには行かないという大人の事情もあることだろう。そして、そんなことになったら誰かしらが責任をとらないといけない、なぁんて心配をなさっている方もおられるのかもしれない。しかし、一番大切なことは何かを考えれば、そんなことを言っている場合ではないことも分かるだろう。一番大切なのは、SFCのWebを情報源だと考えてくれる学生、受験生、教職員、共同研究者など、SFCの活動に不可欠な人たちではないのか。その人たちにとって「使えるWeb」を作っていくこと、そしてそのユーザビリティやアクセシビリティを常に向上させていくことが、Web担当者の役割だろう。ここ数日の対応を見ていると、どうもそういう意識が弱いのではないかと心配になってしまう。 (そういう意識が弱いからこそあんなリニューアルが承認されてしまったわけだろうし、その意味ではしかるべき者が責任をとり、今後同様のことが起きないようにする必要があるのは言うまでもないことだ。)

徐々にではあるが状況は改善されてきている。しかし、それでもまだリニューアル前よりは悪い状況である。どのような事情があるかは知らないが、あのFlashは一度なかったことにして、リニューアル前の状態に完全に戻した上で、今後どうしていくべきなのかを考えてはどうだろうか。繰り返しになるが、ここ数日の対応を見ていると、いかにして、使えないFlashを使えるものかのように偽装することが大きな目的の一つになってしまっているような気がしてならない。

ところで、上述のURIの現状を見ると、どのページを世の中の人たちに「SFCのトップページ」として扱って欲しいのかがよく分からないが、現在のトップページ (/top.html) について、少し詳しく見てみた。すると、昨日も書いた、アクセシビリティに対する意識の低さがますますはっきりとしてきてしまったような印象を受けた。

まず、FlashとHTMLを選択させるリンクだが、僕の環境で見ると (Flashではなく) 「flash」と、 (HTMLではなく) 「htm」とだけ書かれたリンクになっている。よくこんな適当なリンクを作ったものだと呆れていたのだが、よく見るとこれは、CSSのbackground-imageプロパティを使って表示した画像をクリックさせるようになっているので、一般的環境ではこのいい加減なリンク・テキストは表示されないのだということに気づいた。

次に、ページ下部にあるであろう著作権表示だが、この部分は全体が画像になっている。もちろんそれ事態はそれほど大きな問題ではないのだが、そのaltテキストがひどい。「CopyRight」と書かれているだけなのだ。著作権を主張するような立派なページではないという謙遜なのかもしれないが、 (実際立派どころかひどいページだが) これはやはり「代替テキスト」としては不適切だろう。もちろん画像が「CopyRight」という内容ならそれでいい。僕は、この画像の内容が実際にはどういうものなのかが分からないので性格なことは言えないけれど、これまでそんな著作権表示は見たことがない。

そして昨日も書いた慶應義塾のロゴにaltがないという問題もある。これらの問題を見ると、結局画面に表示されない点には気を配らなくて良いという、アクセシビリティを軽視する人によく見られる行いばかりである。本当にこんなことでSFCのWebのアクセシビリティは向上するのか、ものすごく心配になってしまう。

上に挙げたような問題があるサイトは、世の中にいくらでもあると思う。だからそんなことに目くじらを立てるなという人もいることだろう。しかし、SFCがこんなことでは困る、という強い思いが僕の中にはある。それは、SFCがW3Cをホストしているということもある。しかし、それよりなにより、SFCはWebに限らず、デジタル・テクノロジーが持つ可能性を最大限に引き出し、アナログ・ワールドを良い方向に変えていくための取り組みをする場であるべきだと思うからだ。既に何度も書いたことだが、Webを単なる補助的なメディアの一つとしてとらえるのではなく、この技術をしっかりと活用していける知識と意識を持った人材が、より真剣に取り組むような体制を作って欲しいと強く思う。

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このページは、Maxが2008年12月22日 23:50に書いたブログ記事です。

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