東京消防庁救急相談センターを利用してみた

投稿: 2009年2月24日

先月の初めのことだが、何となく咳が出て、「ああ、これは風邪だなあ」と思っていたその翌日、朝起きても風邪の症状は消えていなかった。消えていないどころか、何となく寒気もする。熱を測ってみると37.3度程度だったので、水分を多くとってしばらく寝ていれば直るだろう、と思って、軽く食事をしてから布団に入った。一眠りしてから熱を測ると、なんと38.2度に急上昇していた。インフルエンザにかかった時を除けばこんなに熱が上がったことは、少なくとも大人になってからはないので、さすがに不安になった。もしインフルエンザなら、早めにタミフルを処方してもらわないと回復までに時間がかかってしまうし、インフルエンザではないとするとそれはそれでまた不安になる体温だ。普段なら自宅の側のクリニックに行くところだが、あいにくこの日は休日だったので、このクリニックも休診だった。

まず、Webで市内の休日当番医を調べてみた。いくつか出てきたものの、「内科」の表示がある医者がない上に、どこも家からはそれなりに遠そうだった。仕方がないから翌日まで待とうかとも思ったが、さすがに38度を超えた状態だと頭がぼーっとしてまともに物事を考えられない感じで、それだけでも不安な心持ちになったので、やはり何とか医者に行くことにした。それで思い出したのが東京消防庁の#7119だ。この番号、元々は119番に緊急を要さない通報が多いことに頭を痛めていた東京消防庁が、迷った時にはこの番号にかけて相談するように、という意図で作った番号だったと記憶している。僕の場合はどう考えても緊急は要さないし、絶対に救急車は必要ないので、果たしてこの番号を利用して良い物かどうか迷ったが、とにかくこの苦しみを脱したいと思っていたので、とりあえずかけてみた。

電話をかけると、どことなくのんきな感じのおじさんが出た。状況説明して、インフルエンザではないかと不安に感じている、というと、相談専門の看護師につないでくれた。看護師さんは症状についていろいろと質問して、「やはりインフルエンザの可能性もありますので、できれば早めに医師に診てもらった方が良いでしょう」と言った。そして、その日診察してくれる医者を調べてくれた。

看護師が調べてくれた医者には、さっき僕が調べたリストにはない医者がいくつか含まれていた。どうやら#7119で持っている情報は、単に休日当番医だけでなく、元々休日が休診日になっていない医者も含まれているようだった。そして、僕は丁度市と市の境のようなところに住んでいるのだけれど、#7119では両市にまたがった検索をしてくれたようだった。

早速教えてもらった病院のうちの一つに電話して確認したところ、本当は産婦人科が専門だけれど、インフルエンザの判断や必要な薬の処方もできるということだったので、道順を聞いて、タクシーで行ってきた。結果はインフルエンザではないとのことで、とりあえず風邪薬をもらって帰宅して、その薬を飲んで寝た。やはり処方薬の力は偉大で、熱も少し下がったようで、だいぶ楽になり、結構ぐっすりと眠ることができた。

というわけで、#7119はWebで調べるよりも良い情報をくれる、というお話でした。他の道府県にも類似のサービスはないのかな?