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2007年6月20日 (水)

[インターネット上の話題]: 半年で糸が切られるなんて知らなかったよ

よくこのブログでも記事を参照したり引用したりしている産経のニュースサイトイザ! が、スタートから 1年を迎えたそうだ。以前にも書いたように、僕はこのサイトにそれなりに期待しているし、サービスとしては面白いと思っている。しかし、「スタートから 1年」を伝える記事を読んで、かなりがっかりしてしまった。

イザ! - スタート1年 イザ!に芽生えた“民主主義”

  ひとつの数字がある。ブログのエントリ(投稿)数だ。この1年で、会員の書き込みが16万を超えた。イザ!は、「SANKEI EXPRESS」をはじめ、「産経新聞」「サンケイスポーツ」「夕刊フジ」「フジサンケイ ビジネスアイ」、さらにIT系メディアや英米の新聞などの取材網から、日に数百本のニュースを掲載する。著作権の関係で掲載後6カ月で消えるのだが、“ネット記者”とも言えるブロガーによる投稿は、そのまま残り、このように膨大な数となる。

 また、イザ!は外部ブログからのトラックバック(TB、リンク通知)を制限していないので、そのTB総数も15万を超えている。単純計算だが、1日に850もの投稿となり、事実上、イザ!が報道するニュースよりも多い。

この記事を読むまで、僕はイザ! が半年間しか記事を掲載していないことを知らなかった。各紙が似たような内容を伝えている場合、別に好きでもない産経のサイトをわざわざ参照する必要はないわけだが、このブログで産経のサイトをよく参照している理由は、「他よりも記事の掲載期間が長い」という理由からだった。正直に言えば、特に期間を定めず、ずっと掲載されているものだと希望的観測をしていた。しかし、上に引用したように実際にはそうではなかった。

記事には、「著作権の関係で」と書かれている。しかし、イザ! のヘルプなどを見ても、それが具体的にはどういうことなのかという説明を発見することはできない。 Winny関係の話題が多い昨今、「著作権関係」と言えばみんな納得するとでも思い違いをなさっているのではないかとすら勘ぐりたくなってしまう。

確かに記事は消えてもイザ!上で投稿されたブログは残る。でも、「ブログが残る」だけで果たして良いのだろうか。それに、トラックバックはどうだろうか。試しに、イザ!上の記事へのリンクを含み、その記事へトラックバックした僕が以前書いた記事から、その記事へのリンクをたどってみた。記事は消えている。そして、その記事へのトラックバックも、そしてその記事に関して書かれたイザ!上のブログ記事へのリンクも消えている。

イザ!の場合、ある記事を見に行くと、その記事へのトラックバックやその記事に関して書かれたイザ!上のブログへのリンクの一覧も表示されるようになっている。つまり、自分が興味を持ったニュースに関して、他の人がどんなことを感じているのか、といったことをまとめて読めるようになっているわけで、そこがイザ!のような形のサービスの面白いところであると個人的には感じている。このように、記事が複数のブログ記事を束ねるような役割をしているのに、その束ねている糸をぶつっと切ってしまうようなこの運用は、実にもったいないと感じる。さらに言えば、ブログを書いたりトラックバックを寄せたりすることによってイザ!を盛り上げているユーザにとっては、「束ねている糸」があることによって得られるおもしろさが消えてしまうわけだから、残念に感じる人も少なくないだろう。半年で記事を消さなければならないことが仮に「著作権の関係」だかなんだかでやむを得ないことだったとしても、代わりの糸で結び直すことだってできるだろうに、そんなことは一切考えられていないらしい点が本当にもったいない。

さて、件の記事はこう結んでいる。

イザ! - スタート1年 イザ!に芽生えた“民主主義”

 昨年11月、当ページにて「イザ!発足5カ月」と題した記事で私は、自然淘汰(とうた)を信じて-と前置きし、「イザ!から真の民主主義さえ芽生えるのでは…」と期待を込めて書いた。その未来予測は当たっている、と確信している。

上に書いたような経緯から、産経はユーザを自社サイトを盛り上げるために使い捨てにしているような印象さえ受けているのだが、そんな所に生まれる真の民主主義とはどういうものなのだろうか。まずは、「著作権の関係」が「どういう関係」なのかを明確にし、代わりの糸で結び直す仕組みを作ることから民主化を始められてはいかがだろうか。

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